人は1人で生きていけるのか(1)

ライフ・オブ・パイ」という漂流ものの映画のなかで架空の島が登場する。その島は島全体が生き物のようなもので昼は食物の豊富なジャングルになり、夜は肉食島になるというものだった。主人公パイはこの島で自殺をした人の遺骨(歯)を見つける。パイはその出来事を、永遠に1人でいることに耐えられなくなり、彼は自殺を選んだのだろう、と解釈した。

子供だった俺はなぜ彼が自殺を選んだのか皆目検討がつかなかった。1人で生きていくのがそんなにも辛かったのかと半ばバカにしていた。

その感情が覆されたのが高校生になった頃にあることに直面してからなんだけど、この話はまた今度‥‥